顧客管理とは、自社の顧客に関する情報を取り扱い、管理することです。
顧客の名前や住所、性別や年齢などとともに売上情報を記録し、管理・活用することを指します。
さらに、過去の取引内容や実際の売上に関する情報履歴も顧客情報として取り扱い、管理を行っているのです。
顧客管理の大きな目的は、顧客と長期的に良好な関係性を築くことと、その維持です。
自動車ディーラーで求められる顧客管理とは、新規顧客に販売するだけではなく、その後の整備や車検などアフターサービスは欠かせません。
車両の販売時期や車検満了時期を把握し、適切なタイミングで顧客に知らせるなどの機能を持つ顧客管理システムを使い、業務効率化を狙う方も多いでしょう。
本記事では、自動車販売店におすすめの顧客管理システムを、無料と有料に分けて紹介します。
顧客管理システム選びに悩まれている企業の担当者の方は、ぜひご一読下さい。

自動車販売店が使う顧客管理システムとは?

自動車販売店が事業規模拡大するために重要なのは、まず新規顧客の獲得です。
さらに重要なのが、前述のように新規顧客に販売するだけではなく、アフターサービスによる売上獲得、乗り換え提案からのリピート購入など、顧客と良好な関係性を築き維持することで得られる売上です。
顧客と良好な関係を築き、それが長期的に維持できれば顧客満足度は向上し、さらなる売上を生み出すでしょう。
自動車販売店が使う顧客管理システムとは、顧客情報を業務に効率良く働きかけるシステム、といえます。

顧客管理システムは無料版と有料版がある

顧客管理は企業独自にさまざまな方法で行われており、インターネットが普及する以前では、ファイリングでの顧客管理が基本でした。
その後、自作したエクセルに入力する方法が普及しましたが、入力した担当者のエクセル知識や、データを利用するための操作をする側のエクセル知識が乏しいと、顧客情報をうまく利用できないケースもあります。
しかし、そのような企業にとっては、無料の顧客管理システムは、手軽に導入できるシステムといえるでしょう。
顧客管理システムには、上記の通り無料版があり、試しに使ってみるのも選択肢のひとつです。
有料版では、他の機能と連動できたり、アフターサポートが充実していたりと、有料版ならではの機能・サービスが受けられます。
先に紹介するのが、無料で使える顧客管理システムです。

顧客管理システム【無料6選】

試しに顧客管理システムを使ってみたい企業へおすすめなのが、これから紹介する6つの顧客管理システムです。
販売管理を得意とするものや、車検や整備を効率化することが得意とするもの、小中規模の自動車販売店向けに作られたものなど、それぞれ特徴があります。
自社に必要な顧客管理機能はどれか、機能を比較して参考にしてください。

〇Access自動車システム

Access自動車システムは、”Access”で作成されており、ソースも公開され、自社に合わせて自由に変更・追加が可能です。
Accessとは、Microsoft社が販売しているデータベース管理ソフトウェアのことです。
エクセルでも情報管理は可能ですが、エクセルは表計算ソフトであるため、大量のデータを管理するにはデータベース用のソフトであるAccessのほうが向いています。
このような機能を持つAccessで作成されたフリーウェアソフトが「Access自動車システム」です。
Access自動車システムは、自動車販売業の他、整備業・鈑金業でも使用できます。
車検や定期点検の管理、見積書や請求書など各種書類の作成や売掛の管理も可能です。
プログラムのカスタマイズ(変更・追加)を希望する場合には、メールで連絡すれば見積を提示してくれます。

特徴 ・Accessで作成されたフリーソフト

・自社向けにカスタマイズ可能

・カスタマイズ依頼は有料

・自動車販売・整備・鈑金で使用できる

動作OS Windows Vista/XP/Me/2000/NT/98
試用期間 なし

〇自動車整備見積書(消費税10%対応)

自動車整備見積書(消費税10%対応)は、車検の予約状況や点検予約状況が一目でわかり、工場の回転率向上、作業効率向上に役立ちます。
さらに、引取納車件数・代車保有台数・駐車スペースを削減可能です。
作業を二人で行える状況が予測でき、作業効率の向上が期待できます。
自動車整備見積書(消費税10%対応)はシェアウェアソフトで、30日間は無料で使え、以降は有料(660円税・手数料込み)です。

特徴 ・車検予約や点検予約が一目でわかる

・工場の回転率や作業効率が上がる

・他店と差別化した顧客対応ができる

動作OS Windows 8
試用期間 30日(その後は有料)

〇かんたん自動車販売管理

かんたん自動車販売管理は、「かんたん」であることを第一に作成されたフリーウェアソフトで、小中規模の自動車販売店の、販売管理・顧客管理・修理管理の効率化を目的に作られています。
煩わしい画面遷移を抑え、車1台につき「車両詳細」という1画面で管理でき、「車両詳細」画面から、「顧客詳細」「修理詳細」が紐付けられ、セールスチャンスの見逃し防止、見積書や請求書作成の効率化に貢献するでしょう。
ダウンロード時は試用版ですが、ライセンスコード入力により、完全版が利用可能です。
※ライセンスコードは、ソフト詳細説明欄に記載されています。

特徴 ・車1台につき「車両詳細」1画面で管理

・「車両詳細」画面から「顧客詳細」「修理詳細」が確認できる

・完全無料で使用可能(要ライセンスコード入力)

動作OS Windows 10/8/7/Vista/XP
使用期間 なし(ソフトの更新は終了)

〇CarDealer 自動車販売店のお手伝いソフト

CarDealer 自動車販売店のお手伝いソフトは、顧客・車両・保険などの情報管理と仕事のスケジュール管理をデータベースで一元管理でき、顧客名簿や購入車両の確認を容易にします。
検索機能が搭載されており、探したいデータを瞬時に見つけられ、さらに表示データの絞り込みが可能です。
また、ワークスケジュール管理が可能で、日々発生する作業を未着手、作業中または完了といった進捗状態で管理し、数日間におよぶ作業にも対応可能です。
シェアウェアソフトであるため、購入する前に実際に使ってみることができるものの、継続して使用するには、費用が発生します(5,610円税・手数料込み)。

特徴 ・顧客、車両、保険などの情報管理と、仕事のスケジュール管理を一元管理

・検索が簡単で、表示データの絞り込みもできる

・ワークスケジュール機能搭載

動作OS Windows 2000/NT/98/95
試用期間 要問合せ(継続の場合、5,610円税・手数料込み)

〇Excel 中古車見積書・注文書(消費税10%に対応)

Excel 中古車見積書・注文書(消費税10%に対応)は、Excel中古車見積書、Excel自動車整備見積書・請求書ソフト、Excel顧客・見込客管理の3つのソフトで自動車販売を支援してくれるシェアウェアソフトです。
商談しやすい見積書が作成できたり、自動車税を登録月に対応して自動計算できたりと、見積書などの販売促進提案書を簡単に作成できます。
こちらもシェアウェアソフトで、試用期間の30日をすぎると、パスワードが要求されます。(2,000円税・手数料込み)

特徴 ・Excel中古車見積書

・Excel自動車整備見積書・請求書ソフト

・Excel顧客・見込客管理

の3つで自動車販売を支援

・キーボード入力を少なくクリック主体の入力で見積書作成可能

・重量税、自賠責保険は新料金が反映

動作OS Windows 8
試用期間 30日間(継続の場合は2,000円)

〇Hubspot(Sales Hub)

Hubspot(Sales Hub)は、営業支援ソフトウェアです。
hubspotでは、顧客管理や営業支援など、用途に合わせてさまざまなソフトウェアを提供しており、なかでもSales Hubは高度なCRM(顧客管理システム)で、営業支援に特化しています。
Sales Hubでは、無料版を含めて4つのプランが用意され、無料プランでは以下の機能を利用可能です。
見積書作成
ミーティング設定(ウェブチャット含む)
コンタクト管理(顧客情報を整理・管理しビジネスに活用)
取引パイプライン
※パイプラインとはセールスが見込客を成約に結びつけるためにたどる段階的なプロセスのこと
無料で、自社にCRMが必要であるかを試すことができます。

特徴 営業支援ソフトウェア
動作OS すべてのインターネットブラウザで利用可能
試用期間 なし(有料プランが用意されている)

顧客管理システム【有料7選】

ここまで紹介してきた無料のソフトのうち、フリーウェアソフトやシェアウェアソフトでは、ほとんど個人で開発を行っているものなので、アフターサポートは期待できず、使い方に困った際の問い合わせなどには対応してもらえません。
以下に紹介する有料の顧客管理システムでは、手厚いサポートが受けられます。
メーカーが開発を行い、パッケージングして市場流通させているため、バグや不具合が出た際には迅速に対応してもらえ、料金の中にアフターサポートが含まれていることが多いです。
「無料で使える」、それだけでも魅力的ですが使いやすさやサポート面を重視するなら、有料のシステムに優位性があります。
ここからは、有料の顧客管理システムを7つ紹介します。
それぞれ費用や機能、強みが異なるため、欲しい機能とかけられるコスト、自社の規模に合ったシステムを選んでください。

〇JOCAR

JOCARは、自動車販売管理・整備業務管理・営業管理をクラウド化したシステムです。
インターネット環境さえあれば、いつでもどこでも利用できます。
iPad・iPhoneでも利用できるため、情報共有を容易にし、複数店舗の展開にも柔軟に対応できるのが強みです。
常に最新のプログラムに更新するため、法改正に素早く対応します。
入力された情報はリアルタイムで確認・共有できるため、業務効率化を図れるでしょう。
また、新規ユーザーを増やす際にも、ID発行のみで対応(有料)でき、業務拡張時も迅速に対応できます。
システム利用の際は、レンタル方式で契約するため、リース契約などの長期拘束がなく、経済状況の変化に柔軟に対応できます。
JOCARは、入力したデータはすべて自動連動でき、商談・整備履歴、問い合わせ履歴など、お客様との取引を自動で生成し、リアルタイムで共有可能です。
JOCARデータセンターでは、24時間365日監視体制や障害対策を実施しており、セキュリティ面が強固である、といえるでしょう。

特徴 自動車販売・整備業務管理・営業管理をクラウド化したシステム
対応端末 インターネットに接続できるすべてのデバイス
他のシステムとの連携 JUジャナイト、オリエントコーポレーション、カーセンサー・共有在庫・他社整備システム・リサイクルシステムと連動
料金 応相談

〇Carフロンティア

Carフロンティアは、自社のパソコンにインストールして保有、運用するオンプレミス型の自動車整備業顧客管理システムです。
自動車整備業の業務効率を改善し、コスト削減と売上アップが期待できます。
インボイス制度、電子帳簿保存法にもスムーズに対応可能です。
得意先マスタはGoogle Map、車両マスタはリコール車両検索サイトなどの外部サイトとの連携機能の実装により、快適に利用できます。
帳票各種の便利なテンプレートを豊富に取り揃えており、テンプレート以外の帳票類も各社のフォーマットや業務に合わせてデザインやレイアウトなどをカスタマイズ可能です。
また、適格請求書の発行ができるため、インボイス制度に対応できます。
カレンダー機能・印刷機能・車検データ取込機能など、便利な機能が搭載され、業務効率化が期待できるでしょう。
サポート体制を充実させており、初めてシステムを導入される企業も、他のシステムから乗り換える企業も、経験豊富な専任担当者が丁寧にサポートします。
たとえば専任担当者が定期訪問し、小さな疑問など気兼ねなく相談できます。
また、法改正変更があってもデータ更新などを無償で対応し、更新費用をかけずにバージョンアップが可能です。
なお、2か月無料お試しができ、3か月以上継続して使用する場合は、本契約が必要です。

特徴 オンプレミス型自動車整備業顧客管理システム
動作環境 ・OS MicroSoft社 Windows10

・CPU Intel Core-i5 推奨(Core-i3以上)

・メモリ 8GB推奨(4GB以上)

・ストレージ空き容量 

20%以上 HDD:500GB SSD以上:256GB

他のシステムとの連携 ・事故車修理費見積システム「コグニセブン」

・記録簿作成ソフト「記録簿Director」

料金 応相談(導入体制やハードウェアによって異なる)

〇Car Store System Cloud

Car Store System Cloudは、自動車整備・販売管理を力強くサポートしてくれるクラウド型ソフトです。
クラウド型ソフトであるため、インターネットが使える環境なら、職場だけでなく自宅や営業先、出張先などいつでもどこからでも接続して利用できます。
また、複数のパソコンなどの端末から同時接続に対応しており、リアルタイムに情報共有可能です。
自動車整備管理、自動車販売管理、顧客管理、車両管理をベースに会計機能をプラスした総合的な販売支援が期待できます。
自動車販売ならびに自動車整備の見積書・注文書・請求書・売上伝票などの書類作成をはじめ、煩雑な自動車の販売・整備に関する日常業務を効率的に管理することが可能です。
顧客一覧から販売履歴、整備履歴を把握して、細やかな対応を可能にします。
また、インボイス制度にも対応済みです。
30日間全ての機能を使える、無料トライアルが用意されており、実際に触れて、機能や操作感を体験できます。
本契約後は、契約期間に縛りはなく、最短1か月で解約可能です。
契約店舗数を変更する場合は、プラン変更により簡単に変更できます。

特徴 自動車整備と自動車販売に特化したクラウド型Webアプリケーション
対応端末 すべてのインターネットブラウザで利用可能
他システムとの連携 なし
料金 30日間無料トライアルあり。

1店舗あたり4,980円/月(税込5,478円)

〇Zoho CRM

Zoho CRMは、自動車ディーラー向けCRM(顧客管理システム)で、営業がリピート・クロスセルを生むための顧客管理に役立つ、クラウド型顧客管理システムです。
CRMツール、というだけにとどまらず、営業支援(SFA)領域や、マーケティングオートメーション(MA)領域もカバーしており、自動車ディーラーごとの個別のビジネス環境に合わせてカスタマイズできます。
Zoho CRM は、顧客データについて、担当者も含めてシンプルなインターフェースで管理できます。
ワンクリックで連絡先を作成でき、表計算ソフトに入力された複数の連絡先を一度にインポートすることも可能です。
ワークフローを定義して、営業プロセスを効率化できます。
自動車ディーラーが自動車を販売するには、車両の搬入や保険の手続きなど多くの段階がありますが、それを新人からベテランまで抜け漏れがないようにルール化可能です。
また、新規顧客、既存顧客それぞれの対応の流れもルール化できます。
自動車ディーラーごとの異なる慣習においても営業プロセスをカスタマイズ可能で、自社用に合わせたプロセス状況を、分析レポート機能によって可視化可能です。
さらに、15日間全ての機能を無料トライアルが用意されており、15日後も無料プランで永久的に使い続けることもできます。
4つの有料プランがあり、詳細なデータ分析機能の有無、一括メール送信件数の上限、データ管理容量などに違いがあります。

特徴 クラウド型顧客管理システム
動作OS すべてのインターネットブラウザで利用可能
他システムとの連携 ・メール配信ツール機能(定期配信・ステップメールなど)

・営業分析機能

・Google広告連携

※要問い合わせ

料金 ・スタンダード2,400円(1ユーザー/月)

・プロフェッショナル4,200円(1ユーザー/月)

・エンタープライズ6,000円(1ユーザー/月)

・アルティメット7,800円(1ユーザー/月)

※年間契約では約34%OFF

〇楽商JUMPS

楽商JUMPSは、中古自動車の仕入・販売・整備・顧客管理が完全連動している顧客管理システムです。
※同等機能のクラウド対応版「楽商クラウドS2 for JUMPS」もあります。
完全連動しているため、顧客管理を始めとする中古車販売の管理業務を一括化できます。
店舗規模に合わせたシステム構築ができ、1店舗1台から複数店舗展開の大型販売店までカスタマイズ可能です。
自動車を仕入れてから納車までと有償整備の履歴まで多角的に情報を参照する事ができ、
顧客データや、回収状況・名変記録・販売利益、車検証の内容などをワンタッチで確認できます。
車両の検索は登録番号、車台番号や販売担当者などの多数の検索キーが搭載され、日々の調べごとや急な問合せにも迅速に対応可能で、顧客を待たせる状況を解消できるでしょう。
顧客照会が容易で、個人情報から相関(家族)情報、任意保険の内容、これまでの取引や紹介・修理・来店などの履歴が一画面で確認可能です。
日報機能があり、入力することでコンタクト履歴が管理でき、商談状況やクレーム分析、媒体分析などの状況把握が可能で、さらにリアルタイムで共有できます。
これにより、担当者以外でも対応可能で、CS(顧客満足度)向上が期待できるでしょう。
また、さまざまな要望に応えるためのオプション機能として、
・総合整備システム
・部品管理システム
・メンテナンスパック
・CTI・CRM
・在庫管理システム
・プライスカードシステム
・取得税・新車見積もりマスター
・在庫データ送信
などが用意されています。
なお、インボイス制度にも対応しています。

特徴 オンプレミス型の自動車販売業向けの販売・在庫管理システム

※クラウド型「楽商クラウドS2 for JUMPS」もある

動作OS すべてのインターネットブラウザで利用可能
他システムとの連携 RPA(ロボットプロセスオートメーション)

クラウド請求書発行サービス「楽楽明細」

料金 ・オンプレミス型350万円〜

・クラウド型初期費用20万円〜、月額利用料3万円〜

〇symphony

symphonyは、中古車販売に必要なさまざまな業務を一元管理できる、中古車販売に特化した販売管理システムです。
車両情報と紐付けて、仕入→広告掲載→問い合わせ対応→商談→販売納車→アフターフォローまでのすべての業務を一元管理できます。
車両の販売時や整備時に登録した顧客情報は、全て車両情報と紐づいて管理され、一目で顧客にどの車両を販売したか確認可能なため、担当者が変更になってもスムーズな接客が可能になり、顧客の満足度向上に繋げられるでしょう。
登録した顧客情報を利用し、車検満了日や販売日からリストを作成して、顧客に合わせた最適なタイミングでメールやはがきを送信でき、顧客へのアプローチを効率化できます。
またメールやDMのテンプレートも豊富に用意され、デザイン作成が苦手な方でも安心です。
仕入れた車両の情報登録には、iOS対応アプリ「symphonyアプリ」が用意されており、車検証を撮影するだけで車台番号やナンバー、所有者・使用者情報、備考欄まで全ての文字を瞬時に読み込むことが可能です。
インターネット環境さえあれば、24時間場所を選ばず車両登録できます。
広告掲載時には、登録された車両情報を基に、セールスコメントをAIが自動生成を行ってくれるため、広告文作成の手間が省けます。
一度の車両登録で10社以上の広告メディアに掲載可能で、手間なくより多くの販売チャンスを獲得でき、システム導入効果をすぐに実感できるでしょう。
販売後の書類作成は、入力された情報を自動反映し、見積書や契約書、委任状や譲渡書といった必要書類がsymphonyから出力可能です。
仕入時の情報や車両の販売価格を基に、販売店の粗利を計算可能で、また保存された取引履歴を基に、古物台帳や仕入内容の集計などにも利用できます。
仕入情報や取引履歴の検索や再入力の手間がなく、自動転載で記入漏れが防止でき、業務効率化が図れます。
スケジュール機能、車内メール機能、ファイル共有機能などのグループウェア機能は、追加費用なしで利用できます。
専任担当者が付く、無料トライアルキャンペーンを実施中です。

特徴 中古車販売に必要な業務を一元化できるオンプレミス型販売管理システム
対応端末 iOS(スマート仕入登録、アプリ機能)
他システムとの連携 ・広告メディア掲載

・独自中古車保証の付帯

・ローン連携

料金 基本パック1,8000円/月〜

※掲載台数、出品回数により変動

〇Dream Power

Dream Powerは、必要な機能、先進的機能、付加的機能など、現場の声に耳を傾け、15年以上の歳月を掛けて練りあげた、オンプレミス型の自動車顧客管理システムです。
DreamPowerの特徴は、照会画面で、顧客・車両・保険関係など一画面で確認でき、また来店した顧客の顧客情報確認は迅速に行え、顧客の登録番号(4桁)で検索、またはカナ(名前)でも検索可能です。
顧客情報一覧も検索・表示できます。
また、顧客登録時は、郵便番号入力でも手入力でも簡単に住所登録が可能です。
顧客・車両・売上伝票・入金のデータをCSV(エクセル形式)で出力可能で、他のソフトに移りたい、特殊な統計を取りたい、特別な案内をしたい、会計士にデータを渡したい、年賀状ソフトにデータをリンクしたいなどの状況に対応できます。
最新機能やデータは常にダウンロード可能で、法改正の対応など、無償でバージョンアップできます。
システムの契約はレンタル方式で、契約期間は1年ごとです。
サポート体制はリモートサポートを採用しており、サポートサービス費用は基本料金に含まれています。

特徴 オンプレミス型の自動車顧客管理システム
対応端末 PC端末
他システムとの連携 ・メンテナンスパック(標準版に標準装備)

・SMS(ショートメール)機能

・らくらく整備ソフト

料金 ・基本ソフト料20万円(MINI版は3万円※後日標準版にUP可能)

・レンタル料5,000円/1台(台数に応じ異なる)

・初期費用(導入費用・操作指導料・データ移行料などが必要)要問合せ

顧客管理システムの選び方とメリット・デメリット

顧客管理システムの選び方と、メリット・デメリットについて解説します。
顧客管理システムには、無料版・有料版があり、さらに無料トライアル期間を設けてあるシステムがあり、実際にシステムの使い勝手を試すことも可能です。
ここでは、顧客管理システムを選ぶ際の重要なポイントを解説します。
顧客管理システムのメリット・デメリットの解説では、無料・有料に分けて解説します。
自社に見合った顧客管理システム選びの参考になれば幸いです。

〇顧客管理システムの選び方

顧客管理システムを選ぶ際に重要なポイントは、以下の3つです。
・操作性
・連携のしやすさ
・クラウド対応しているか
それぞれ詳しく解説します。

〇操作性

システムを使う上で、誰でも使いやすいシステムでなければなりません。
また、操作は画面を見ながら行うため、画面の見やすさ、各種ボタンの大きさ、配色なども考慮しましょう。
操作性は、無料のシステムの場合、ダウンロードすれば確認でき、有料システムでは無料トライアルやデモ体験を利用すれば確認できます。
顧客管理システム導入前に、すべてのシステム利用者に、操作性の確認を行いましょう。

〇連携のしやすさ

顧客管理システム選びには、他機能との連携のしやすさも重要なポイントです。
顧客管理だけではなく、在庫管理、販売管理、また営業分析機能や再販につなげる機能など、自社のニーズに合わせた機能と連携できるかが重要なポイントといえます。
システム開発を行ったメーカーには特色があるため、連携できるシステム・機能は大きく異なります。
また、すでに連携させたい機能を搭載したシステムがある場合も想定できます。
他機能との連携がしやすい、または欲しい機能がすでに搭載されている顧客管理システムを選びましょう。

〇クラウド対応しているか

クラウド対応している点も、顧客管理システム選びの重要なポイントです。
クラウドシステムのメリットとしては、
・インターネット環境さえあれば、いつでもどこでも利用できる
・リアルタイムで情報共有できる
・初期費用が抑えられる
・事業拡張時は柔軟に対応できる
などが挙げられます。
システムによっては、スマホで操作できる機能も搭載されており、さらに利便性が向上します。
法改正対応や、インボイス制度対応も迅速に対応してくれ、バージョンアップはシステムメーカー側が無償で行ってくれるメリットも見逃せません。
顧客管理システムを選ぶ際には、クラウド対応している点が重要なチェックポイントといえます。

〇顧客管理システムのメリット

ここからは、顧客管理システムのメリットを、有料版・無料版それぞれについて解説します。
顧客管理システムの有料版・無料版に共通しているメリットは、
・顧客の個人情報の管理
・過去の取引・購買情報の参照
・顧客対応履歴の参照
・複数端末での情報共有
・が挙げられます。
共通メリット以外のメリットについて、それぞれ解説します

有料版のメリット

有料版システムの特徴的なメリットは、以下の3つです。
・高度なセキュリティ
・充実したサポートが受けられる
・機能面が充実している
セキュリティ面では、IDやパスワードを管理すれば、他人が使える状況はなくなります。
また、IDごとに使用できる機能や権限を限定できるため、決裁権がない担当者が無許可で業務を進めることの防止が可能です。
また、サポート体制は、有料版ならではの対応をしてくれます。
多くの有料版システムでは、サポートサービスが利用料金に含まれており、操作に困ったときやシステムの不具合などに、サポート窓口に連絡すれば、迅速に対応してくれるでしょう。
さらに多くの機能を搭載し、機能が充実していることも、有料版システムの特徴でありメリットです。
顧客管理だけではなく、自動車販売業務に関わるすべての情報を一元管理できたり、再販を効率良くできるよう他の機能と連携できたり、営業分析できたりと、自動車販売業務の全体的な効率化が図れます。

無料版のメリット

無料版の最大のメリットは、無料で使えること、です。
機能は限定的かもしれませんが、費用をかけずに顧客管理できます。
手書きのファイリングや、自作のエクセルに入力して顧客管理していたときと比較すれば、業務効率化が実感できるでしょう。

〇顧客管理システムのデメリット

次に、顧客管理システムを使うデメリットを解説します。
デメリットとして挙げられるのは、有料版ではシステム導入に関わる点、無料版ではセキュリティとサポート体制についてです。

有料版のデメリット

有料版の最大のデメリットといえるのが、導入コスト・利用料金の両方がかかることです。
しかし、料金を支払ってでも導入したくなるほどの機能と、圧倒的に業務効率化できることは、言うまでもありません。
システムの選定に時間がかかり、すぐに使い始められないこともデメリットと言えるでしょう。
無料版では、ダウンロードすれば即使えますが、有料版を会社に導入するとなると、社内稟議や導入準備などで、時間や手間がかかります。

無料版のデメリット

無料版のデメリットは、
・トラブル時のサポートがない場合がある
・ダウンロードしたパソコンさえ開けば誰でも使えるため、セキュリティが不安
・機能や使用期間、データ蓄積量が限定される
・サービス終了などで、突然ソフトが使えなくなる
・法改正時などでタイムリーなアップデートはない
などが挙げられます。
無料版は、あくまでも自己責任でダウンロードし、自己責任において使うことが定義です。
フリーソフトではウィルス感染の危険性は否定できず、顧客の個人情報流出の可能性もあります。
個人情報の管理は、企業にとって必要不可欠で、個人情報流出ともなれば、企業の信用を大きく失うでしょう。
これが、フリーソフトがそれほど活用されない理由のひとつです。

まとめ

顧客管理を効率化するには、顧客管理システムの利用をおすすめします。
無料版と有料版それぞれにメリット・デメリットは存在しますが、顧客管理システムの導入判断を行う上では、有料版に優位性があるといえるでしょう。
有料版システムの使い勝手や操作性を、デモ体験や無料トライアルで確認し、比較してみてはいかがでしょうか。