前例のない高齢化社会を突き進む現代に、ますます介護の重要性が増しています。

自動車業界においても、その一端を担うべく、お体の不自由な方の活動をささえる福祉車両が活躍しています。

TOKYO2020、オリンピックやパラリンピックの競技も無事開催され、障害を持つ人々の活躍にも大きな期待が寄せられ、周知されてきました。

行動範囲がいっそう広がり、その交通手段として今後いっそう需要が増えることが予想されます。 今回は福祉に関わる企業様向けに福祉車両をリースで購入する際の仕組みやメリットなど解説させていただきます。

福祉車両とは?

皆さんは福祉車両と言う言葉を聞かれた事や街中で見かける機会もあると思いますが、その定義をご存じでしょうか?

何となくは分かっても定義はわからない方が多いのではないでしょうか?

実際に周りで利用するケースがあれば、その仕組みや利用方法も理解できますが、ご自身で所有、あるいはレンタルした経験が無いとなかなかわかりづらいものです。

そもそも福祉車両とはどんな車なのでしょうか?

ざっくり言うと、お体の不自由な方が移動するときに必要不可欠な車を指します。

特に他の交通手段を選択するのが難しい方にとって、目的地に行くことができる唯一の方法となるため、これからますます注目される分野となっています。

大きく分けてご自身で運転される自操式と、おもに送迎に使用される介護式があります。

どちらも高齢者や介護が必要な方にとって、行きたい場所への大切な交通手段となっています。

施設などでよく使われている介護車には車の乗り降りをサポートする機能がついており、介護を受ける人も介護する人にとっても負担が軽減されるように工夫されています。

スロープやリフト、回転シートを搭載しているものが主となっています。

またご自身で運転される方のために自操車には、手や足の操作向けに運転補助装置を取り付けたり、車の乗り降りや車椅子の収納など、こちらも様々な工夫がなされています。

また福祉車両を購入、維持するにあたり、助成制度や減免もあり、普及を促しています。

障害を持つ方や高齢の方にも優しい社会の構築に一役も二役も買っていますね。

福祉車両リースの仕組みは?

福祉車両を購入する際、本体価格や、認められたオプションに関しては非課税扱いになります。

当然修理費用も同じく非課税になります。

また、購入資金の一部貸し付け制度や、法人に対しても助成制度があるため、利用しやすくなっています。

ただし、購入費用を用意する必要は変わりませんし、また一般の車両と比べて特殊な装置が搭載されている分高額になることは避けられません。

数回しか利用しないのであればレンタルも一つの手ですが、通学や通勤、通院に欠かせない車はなるべく手元に用意しておきたいものです。

そこで必要になる一定期間、カーリースを利用する選択肢も考えておくと良いでしょう。

仕組みは個人や法人向けの一般車カーリースとほぼ同じですが、リース料金は若干高めとなっています。

これは期間満了後の中古車の価値が下がることに起因しているためですが、購入よりは初期の負担を抑える事ができます。

一定期間、一定金額で希望の車種を利用できる便利なサービスですね。

もちろんリースの対象車両が非課税扱いであれば、月々のリース料金も非課税となります。

無理なく福祉車両を用意できる大変有効な方法の一つとしておすすめします。

福祉車両をリースにするメリットは?

まず第1に初期費用がかからないため、手軽に利用することができるのが大きなポイントです。

また自動車税や自賠責の保険料などもリース料金に含まれているので、面倒な手続きも必要ありません。

リース料金は非課税扱いになり、車検代や消耗品ももちろん非課税です。

特に年間走行距離の少ない方であれば、月々のリース料金を抑えることも可能です。

また法人の場合、減価償却としての処理が不要となり、経費として処理できるため、経理の簡素化につながります。

障害の進行状態によって、必要な装置が変わることもあるので、上手に乗り換えていくことができるリースを活用することで将来の計画も立てやすくなります。

福祉車両をリースにするデメリットは?

良いことずくめのカーリースと思われがちですが、実はデメリットもしっかりと頭に入れておかなければなりません。

通常はリース契約を交わすと期間の途中で、原則として解約することができません。

例えば契約期間中に事故を起こして廃車となり中途解約が発生した場合、違約金が発生することもあります。

またリース期間中に事故による破損や故障があれば、期間満了時に追加の費用を請求されることもあります。

さらに契約内容によっては、残価と現価の差額を払わなければならないケースもあるので、注意が必要です。

この場合は原状回復補償付きのプランを選んだ方が安心です。

リース期間を超えて車を使用する必要が出てきたときも再契約できるかどうか、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。

福祉車両の人気車種7選!人気な車種はなに?

以前の福祉車両と言えば、施設や病院などの機関が法人として所有する、大型のバンタイプが主流でした。

しかし今では軽自動車にも利用可能な車種が多く出回り、個人として所有するなど、ユーザーの選択肢は広がっています。

車を利用する家族構成や用途、駐車スペース、障害の程度に応じてたくさんの車から選べる楽しみが増えました。

そこで福祉車両の人気車両を7車種ご紹介させていただきます!

◯日産 セレナ

福祉車両リース セレナ

定番のミニバンクラスでの人気は日産セレナ、広々とした室内空間を確保しており、福祉車両としては最適な車になっております。

通常のものでも乗り降りが楽で快適な乗り心地を提供するセレナですが、さらにシートが電動で回転昇降、車椅子のままリアから昇降できるリフタードア、連動するロングステップなど小さなお子様から足の上げ下げがつらいお年寄りまで幅広く年齢層をカバーしています。

最大170㎏まで対応できるリフトを搭載できるので、電動車椅子を使用される方や大柄な方には特に重宝ですね。

項目 対象車
メーカー 日産
車種 セレナ
グレード X チェアキャブリフタータイプ5ドア DCVT 2WD
月間走行距離(km) 1,000
ファイナンスリース 60カ月 61,800
84カ月 52,400
メンテナンスリース 60カ月 67,600
84カ月 58,400

セレナの全タイプの福祉車両リースはこちら

◯トヨタ アルファード

福祉車両リース アルファード

アルファードはシートが脱着してそのまま車椅子として使用できます。(グレードごとに異なる)

車外へ大きくスライドダウンして乗降を補助します。

また脱着シートは手動式と自走可能な電動式が用意され座席が安定するため、走行中の振動は通常の車椅子と比較して軽減されており、乗り心地は格段に向上しています。

項目 対象
メーカー トヨタ
車種 アルファード
グレード X サイドリフトアップシート車 5ドア DCVT 2WD
月間走行距離(km) 1,000
ファイナンスリース 60カ月 66,900
84カ月 56,400
メンテナンスリース 60カ月 72,700
84カ月 62,400

アルファードの全タイプの福祉車両リースはこちら

◯ダイハツ タント

福祉車両リース タント

軽自動車ながら、バックドアからの車椅子スロープや、助手席の昇降シート、回転シートの装備が可能です。

リアシートも脱着可能で、より足元のスペースを広く確保することができます。

広い室内空間とコンパクトなボディという一見相反した条件を満たしてくれる一台です。

項目 対象
メーカー ダイハツ
車種 タント
グレード X ウェルカムシートリフト 5ドア DCVT 2WD
月間走行距離(km) 1,000
ファイナンスリース 60カ月 30,200
84カ月 25,600
メンテナンスリース 60カ月 34,300
84カ月 30,100

タントの全タイプの福祉車両リースはこちら

◯HONDA N-BOX

福祉車両リース N-BOX

軽自動車ではタントと並んで人気な車種としてHONDA N-BOXがあります。

最近では福祉車両としても軽自動車も人気があり、最近の軽自動車は広々とした空間になっている事や比較的低価格な為、導入しやすいといったお声が増加しております。
軽自動車の福祉車両情報はこちら

項目 対象車
メーカー ホンダ
車種 N-BOX
グレード L・スロープ5ドア DCVT 2WD
月間走行距離(km) 1,000
ファイナンスリース 60カ月 31,100
84カ月 26,300
メンテナンスリース 60カ月 35,200
84カ月 30,800

N-BOXの全タイプの福祉車両リースはこちら

◯スズキ スペーシア

福祉車両リース スペーシア

軽自動車でお探しの方はスペーシアも選択肢としてあります。

スペーシアもゆったり空間で力の弱い方でも楽に操作ができるようにされているなどその他にも様々な装備が搭載されており、人気な車種となっております。

項目 対象車
メーカー スズキ
車種 スペーシア
グレード HYBRID X リヤシート付車 5ドア DCVT 2WD
月間走行距離(km) 1,000
ファイナンスリース 60カ月 30,800
84カ月 26,300
メンテナンスリース 60カ月 34,900
84カ月 30,800

スペーシアの全タイプの福祉車両リースはこちら

◯トヨタ シエンタ

福祉車両リース シエンタ

その他では、豊富な仕様で介護の状態に応じて最適なタイプを選べるトヨタシエンタが人気となります。

コンパクトなサイズでありながら、一度に乗車できる人数も他車より勝っています。

またこのサイズでストレッチャーを載せられるのも強みですね。

車椅子のまま乗車したり、助手席にも乗せることもでき、状況に合わせて使い分けることが可能です。

項目 対象車
メーカー トヨタ
車種 シエンタ
グレード X 車いす仕様車(タイプⅢ)
助手席側セカンドシート付 5ドアDCVT 2WD
月間走行距離 1,000
ファイナンスリース 60カ月 46,000
84カ月 38,600
メンテナンスリース 60カ月 50,800
84カ月 43,700

シエンタの全タイプの福祉車両リースはこちら

◯HONDA フリード

福祉車両リース フリード

トヨタシエンタと人気を二分するのが、ホンダフリードです。

こちらは車椅子を乗せた状態で大人数の乗車が可能です。

これは車椅子を載せるときに他のシートを収納する必要がないため、定員を減らさなくて済むからです。

しかも、車椅子のまま乗車することも、助手席に乗車することもできるので、シチュエーションに合わせて利用できます。

また3列目シートが無く、スライドドアから回転昇降シートが出てきたとき、左右どちらからでも乗り降りできるので、身体のどちらに障害をお持ちでも安心です。

項目 対象車
メーカー ホンダ
車種 フリード
グレード G・Honda SENSING(車いす仕様車)
5ドア DCVT2WD
月間走行距離(km) 1,000
ファイナンスリース 60カ月 50,400
84カ月 41,800
メンテナンスリース 60カ月 55,200
84カ月 46,900

フリードの全タイプの福祉車両リースはこちら

福祉車両を選ぶ際のポイントは?

福祉車両を選ぶにあたり、個々に応じて様々な条件を満たす必要があります。

そのためには介護される方も、介護する方にも、同等に使いやすい快適な車を考えなければなりません。

どのような機能があれば良いか、また使用目的や乗り心地など熟考して実際にショールームなどで試すのも大切です。

個人で利用するのであれば、好みやサイズ、価格も予算内に納めるようにします。駐車場の広さや家族の人数も考慮に入れなければなりませんね。

障害の程度や体力に合せて、また自分で運転するのか、介護する方が運転するのかによって、搭載される機能も変わってきます。

 

介護式車両…送迎用に使われるタイプです。

助手席や後部座席がスライドしたり、昇降して乗り降りをサポートします。

スロープやリフトを使って車椅子ごと車内に乗せるものも含まれます。

以前から施設や病院でよく利用されていますが、最近では軽自動車などコンパクトなサイズの車種からも選べるようになり、個人のニーズも増えつつあります。

 

自操式車両…身体の不自由な方が自身で運転するタイプです。

手動装置や足動装置などの運転補助装置が搭載されています。車椅子の収納なども可能です。

障害の内容や程度に応じて様々なサポート機能が用意されています。

こちらは最近特に需要が増えつつあり、装置も年々充実してユーザーの行動範囲を広げるのに役立っています。

対応車種も多く、軽自動車から普通車まで、用途や家族の人数に応じて選択の幅が広がっています。

形もセダンからバンまで対応しており、好みに合わせてカスタマイズも可能になっています。

福祉車両のカーリースは月々どれくらい?

いざ福祉車両をリースで利用するとなれば、費用はどれくらい必要か気になるところです。

必要な装備を確保しつつ、出費は最大限抑えたいですね。

まず車両本体の価格でみると、通常のノーマルなモデルと比較すると、当然高く設定されています。

高度な補助を可能にする装備を装着するほど、価格に反映されてしまいます。

そのためリース料金も通常より高めに設定されていますが、購入するより、かなり初期費用を抑えることができます。

軽自動車で5年契約、おおよそ2~3万円台から利用可能です。

月々一定金額なので計画も立てやすく、さらに一時金を用意したり、ローンを組まずに新車に乗れるのは嬉しいですね。

メンテナンスや車検の費用もリース料金に含まれるので心配いりません。

同じ車種で福祉車両を検討する場合、一般のリース料金より1.5~2倍程度を見積もっておくと良いでしょう。

ただしリース料金に含まれている車検代や消耗品の代金も非課税なので、その分負担は軽くなります。

価格自体は高くなりますが、維持費は軽減されるようになっています。

福祉車両の今後

年齢や健康状態を気にせず社会活動するために福祉車両の可能性は今後ますます広がり、大きく進歩していく分野になっていきます。

装備やサポートも日々進化しており、誰でも安心して出かけられる日常生活はもうそこまで迫っているように感じられます。

一方で福祉車両が充実すればするほど高価格となり、なかなか手の届かない夢の車になることも懸念されます。

手元に一定額の資金が無ければ、ローンを組むことになりますが、お体の状態に合わせて必要となる装備が変わってくる福祉車両を長期間所有するかどうか、予測が立ちにくいのも現実です。

そこで、おすすめなのがリースという考え方になります。

現状のお体の状態に合わせて最低限必要な期間、福祉車両をリースで利用し、状況に応じて都度乗り換えていくと無理なく一定金額で出費を管理することができます。

購入した場合、買い換えの下取り価格によっては、大きく資金を足さなければならない事もあります。

一時金を用意しても、ローンを組んでもその分差額を考慮すれば必要経費として毎月一定額を出費する方が安心ともいえます。

最近ではリース期間満了後に車をそのまま受け取れるプランを用意している所もあるので必見です。

福祉車両のリースはCarLineリースがお得!

CarLineリース

CarLineリースでは商用車専門でカーリースのご提供をしております。

月々の費用を定額で抑える事ができ、車検や税金などの心配も不要です!

社用車として車が必要な方や福祉車両を検討されている方、または個人の方でも商用車として利用する場合はリース契約が可能です。

まとまったお金も必要なく、定期的に新車に乗り換えられますので、商用車のご購入をお考えの方はぜひ一度ご相談くださいませ。

まとめ

他ディーラーや展示場で常設されているところが多数あり、実際に見て触って機能を確認することが重要なポイントです。

コロナ渦のなか、緊急事態宣言が解除されたとはいえ、まだまだ出向くのが不安なときはオンラインショールームの活用もご検討いただければと思います。

ぜひ、生活スタイルにマッチした一台を見つけて下さい。