ハイブリッド車とガソリン車で迷ってしまった場合には、価格差のみの比較では無く装備の差にも注目して検討する必要があります。

たとえば、ヴィッツの場合は、今回比較した1.3Jewelaはハイブリッド車と同等の装備ですが、Fグレードや1.0Jewelaの場合エアコンがマニュアル式に対して、ハイブリッド車は全車オートエアコン(ナノイー付)です。

もちろん価格差も大きくなりますが、装備の差を考慮することもお忘れなく。

特に、ハイブリッド車とガソリン車の同等グレードでの装備差は、他の車種でも、オートエアコンの他、LEDヘッドライトの有無、スマートキーの有無など様々な装備差がありますので、しっかりチェックすることが大切です。

5年後の自動車業界
トヨタヴィッツを例に、ハイブリッド車とガソリン車でどちらがお得なのか、どのくらい走ることでハイブリッド車がお得になるのか検証してみましょう。
車種 モデル 車両本体価格
ヴィッツ 1.3Jewela 2WD 1,723,700円(10%税込)
ヴィッツ HYBRID Jewela 2WD 2,009,700円(10%税込)

車両本体価格差は286,000円ハイブリッド車が高くなります。

JC08モード燃費 実燃費 1,000km走行燃料費
1.3Jewela 25.0km/L 約15km/L 約9,657円
HYBRID Jewela 34.4km/L 約22km/L 約6,583円
差額 約3,074円

レギュラーガソリン 145円/Lで計算します。

約とは、小数第1位未満を切り捨てて算出しているためです。

なお、実燃費は実際の使用状況によって前後するため、あくまで参考値となります。

 

仮に、1か月の走行距離が1,000kmの場合には、ガソリン代で約3,074円ハイブリッド車の方が節約される計算になります。

車両本体価格差の286,000円の価格差を燃料代で埋めるには、286,000円÷3,074円(月)=約93.0か月必要です。

つまり7年9か月かけてやっとハイブリッド車を選択して得した計算になります。

 

1か月の走行距離が2,000kmの場合には、ガソリン代で約6,148円ハイブリッド車の方が節約される計算になります。

286,000円÷6,148円(月)=約46.5か月となり3年10か月でハイブリッド車を選択して得した計算になります。

1か月の走行距離が2,000km以上の方は、4年間乗るだけでガソリン車との価格差をガソリン代で埋めることが可能になります。

1か月に1,000kmの方は、8年乗らないとガソリン車との価格差が埋まりません。
ハイブリッド車のメリットは、乗って静かな点とモータとエンジンによる力強い加速感を味わうことができます。
燃費だけが優れているとは限りません。

 

また、初度登録から13年経過したクルマの自動車税は、15%重課されますが、ハイブリッド車の場合には、重課対象外です。

つまり、初代トヨタプリウスや、ホンダインサイトの自動車税は重課されていません。

ハイブリッド車でも、エアコンをガンガン回して走る夏場や、暖房を必要とする冬場は、エンジンが回り続けるため燃費の悪化は避けられません。

春や秋の冷暖房の必要としない時期で上手に燃費を稼いで、夏と冬の燃費の悪化は快適性を求める以上やむを得ません。

普段からエンジンが回りっぱなしのガソリンエンジン車と比較すると燃費の悪化が大きくなることを知っておく必要があります。

 

ハイブリッド車を選択してメリットが高くなるのは、1か月で1,000km以上走行する方と言えます。

1か月で1,000km未満の方の場合には、ガソリン代で車両価格差を埋めるのが困難になり、ガソリンエンジン車を購入した方が維持費が安く済む結果になります。

ハイブリッド車とガソリン車 装備差にも注目しよう!

自動車業界は何で左右される

ハイブリッド車とガソリン車で迷ってしまった場合には、価格差のみの比較では無く装備の差にも注目して検討する必要があります。

たとえば、ヴィッツの場合は、今回比較した1.3Jewelaはハイブリッド車と同等の装備ですが、Fグレードや1.0Jewelaの場合エアコンがマニュアル式に対して、ハイブリッド車は全車オートエアコン(ナノイー付)です。

もちろん価格差も大きくなりますが、装備の差を考慮することもお忘れなく。

特に、ハイブリッド車とガソリン車の同等グレードでの装備差は、他の車種でも、オートエアコンの他、LEDヘッドライトの有無、スマートキーの有無など様々な装備差がありますので、しっかりチェックすることが大切です。