若者が車に求めるものとは?
2000年頃から「若者の車離れ」が叫ばれはじめて、およそ20年。 今の若者は車に何を求めているのでしょうか? 都市部や地方での状況の違いも踏まえながら、その原因についてみていきましょう。 結論から言えば、今の若者が車に求めていることは次の二つ。 ・移動手段の一つとしての合理性 ・ファッションの一部としてのデザイン性といった付加価値 それぞれ詳しく見ていきましょう。
移動手段の一つとしての合理性

今の若者のおよそ半数は、車を移動手段の一つとしての側面しか捉えていないのが現状です。
そのため、車に求められていることは「移動手段の一つとしての合理性」になってきます。
なぜそう考えられるか、都市部の場合と地方の場合、それぞれ分けて見ていきましょう。
《都市部の場合》
都市部で車を移動手段の一つとして所有すると考えれば、コストをかけてでも車を所有しなければならない理由が必要になります。
車を所有すると駐車場を契約したり、ガソリンやオイル交換といった消耗品代など、維持費がかかりますよね。
それだけの維持費をかけてまで所有する必要があるのかを考慮する必要がありますが、「車でないと通勤できない」などの理由でもない限り、費用対効果は低くなってしまいます。
また、都市部では人口密度が高いため、通勤時や週末の観光地などは大混雑。
渋滞によって移動時間はかかり、運転手にとっては電車よりも車での移動のほうがストレスになりうる場合もあります。
都市部で駅の近くに住んでいたり、近くにバス停やカーシェアリングのステーションがあるような状況では、車を持とうという意識は生まれないですよね。
《地方の場合》
地方では車がないと生活が成り立たないことがほとんどのため、車の所有はほぼ必須。
そこで売れる車といえば、
・軽自動車やコンパクトカー
・ミニバン
などがほとんど。
軽自動車やコンパクトカーなら燃費はよく、維持費が安いのでコストパフォーマンスの高さがあります。
ミニバンなら家族全員が乗れて、週末のお出かけにピッタリ。
いずれの場合も所有するには合理的な理由があるのです。
車をファッションの一部として捉えている
現在でも、魅力ある車は淡々と売れています。
その最たるものがMINI。
これだけ若者の車離れが叫ばれている中、特徴あるクラシカルなデザインのMINIの販売台数は、2018 年までほぼ右肩上がりで推移しています。
また、車種別で輸入車No.1の販売台数という人気ぶり。
なぜ売れているのかといえば、
・コンセプトがしっかりしている
・デザイン性が高くおしゃれ
・カスタマイズ性が高くオリジナリティが出せる
ということが考えられます。
日本ではこれらを満たす魅力的な車はかなり少ないのではないでしょうか。
失礼な言い方ですが、日本車は似たり寄ったりで個性が少なく、無難な車が多くあると感じます。
かつては「所有したくなる魅力的な車」があった
かつては、スポーツカーブームなどがあり、特徴的な車が様々販売されていました。
つい自分も欲しくなってしまうような、パワフルで速く、デザインがかっこいい車が多く存在していました。
ですが、バブルの崩壊によって自動車メーカーは売れる車しか作らなくなり、燃費を気にするようになり、合理主義になってしまっている現状があります。
ただ、だからといって今の若者がスポーツカーのような車に魅力を感じるか、といえば少し違うのではないかと思います。
上でも紹介したMINIやFIAT500のように、コンセプトがしっかりしていておしゃれな車が今の若者にもとめられていることの一つなのではないでしょうか。
まとめ
合理主義になっている若者もいれば、車をファッションの一部として捉えておしゃれに楽しみたいと考えている若者もいます。 これらを踏まえたうえで、日本の自動車メーカーには魅力ある車を作ってほしいな、と願っています。
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