日本の自動車メーカーで進出できていない国はどこ?なぜ進出できないのか?
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世界でも有数の自動車大国である日本。 日本国内の自動車メーカーの多くは、それぞれの強みを活かしたカテゴリーで海外へ進出しています。 とは言え、そんな自動車メーカーが多くある日本ですが、ふと疑問に思うことがあります。 「日本の自動車メーカーが未だ進出できていない国があるのか?」 実際に日本の自動車メーカーが進出できていない国はあるのか、あるとすればなぜ進出できないのか。 このページで詳しく見ていきましょう。
進出できていない国はあるのか?

進出できていない国はあります。
それは、「人口の少ない新興国・発展途上国」です。
進出できない理由としては、これから成長が期待される新興国とは言え、人口が少ないためマーケットが小さく、進出したところであまり利益を得られにくいということにあります。
そのため、進出する必要が無いと考えているのでしょう。
進出できていないというよりは、費用対効果を考えた結果、わざわざ進出しなくても良いと判断した、というのが正しい表現かもしれませんね。
また、新興国・発展途上国では中古車市場が大きい国が少なくありません。
高価な新車を買うよりも、安く中古車を買って直しながら乗る方がコストパフォーマンスが高いと考えているのでしょう。
進出していても成功できない国とその理由
むしろ問題なのは、進出しているのにうまくその国の市場でシェアを獲得できていない国です。
その主な市場として挙げられるのが、お隣の国である「韓国」と「北欧市場」です。
《韓国における日本車事情》
韓国には日本の自動車メーカーが参入してはいるものの、韓国における輸入車のシェアは20%にとどまっています。
隣国なのだからもっとシェアがあっても良いように思えますが、シェアが低い理由は次の3つにあると言えます。
・韓国産の自動車の安さ
・自動車販売カテゴリーの重複
・日本と韓国間の国際問題
韓国の自動車メーカーと言えば、「現代(ヒュンダイ)」と「起亜(キア)」の2トップ。
国内生産できる自動車と輸入する車との間で金額差が生まれ、現代・起亜自動車からは車を安く購入することができます。
特に韓国車は日本車と似たようなカテゴリーの車が多く存在しています。
特にコンパクトカーやセダンなど、人気の高いところが被っているため、「それなら安い方を買おう」となってしまうわけです。
日本に置き換えて考えても、同じようなカテゴリーの車であれば、「わざわざ輸入した韓国車を購入する必要はない」と考えますよね。
それと同じことが言えます。
《北欧における日本車事情》
また、かねてより参入しているものの、いまいち不審なのが北欧市場。
北欧の中でも特にノルウェーにおいては、電気自動車の新車シェアが40%程度と非常に高くなっています。
未だガソリン車・ハイブリッド車主体となっている日本車メーカーが太刀打ちできる市場ではありません。
日本国内では電気自動車を全面に押し出して販売している日産自動車ですら手を焼いている状況ですから、もっとその地域にあった自動車を作っていかなければならないことは明白です。
今後のグローバル戦略は、地域単位ではなく国単位で行っていかなければなりませんね。
まとめ
日本メーカーが進出できない国はありませんが、進出したところでメリットのない国はあります。 また、それよりも進出していてもシェアの獲得が難しい韓国やノルウェーなどに対しての戦略を練っていく必要がありそうです。 特に北欧市場は環境への意識が高い国も多いため、EVやそれに変わる新たなエネルギー車の開発もなされていくでしょう。 車屋を営んでいると、お客さんのことだけに目が行きがちですが、今後の日本の自動車メーカーの動向を見る意味でも、様々な情報を仕入れておきましょう。