自動車は高価な買い物のため、まとまったお金が必要となります。

しかし、急な出費があった場合を想定すると、大金を一度に出してしまうのは家計に不安を与えてしまう恐れもあります。

そんな不安を解消してくれるのがマイカーローンです。

マイカーローンを利用すれば分割での返済が可能で、フルローンでの自動車購入もできます

また、毎月の支払いも、負担のない金額設定が可能です。

しかし、マイカーローンにはいくつもの種類があり、どういったローンを組めばよいのかわからないという方も珍しくありません。

そこで、今回はマイカーローンの種類や金利などについて詳しく解説いたします。

マイカーローンの種類は大きく分けて2種類

マイカーローンといっても借りる場所によって違いがあります。

大きく分けると信販会社で組むローンと、銀行などの金融機関で組むローンの2種類が一般的なマイカーローンです。

しかし、いざローンを組むとなると、どちらを選べばいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

 

「金利はどう設定されているか?」

「返済期間は何年まで大丈夫なのか?」

「優遇制度などサービスはあるのか?」

 

もし、このような疑問をもったとしても、各マイカーローンの特徴を理解していれば、自分に合った借り方を選ぶことができます。

◯金融機関でのマイカーローン

銀行や信用金庫、JAバンク、労働金庫といった金融機関では、それぞれに独自のマイカーローンを販売しており、金利も信販会社に比べ低い設定となっています。

給与振り込みや公共料金の引き落としなど、普段から利用している銀行であれば、金利が優遇されることもあるため、気になる方は一度問い合わせみてください。

その一方で、銀行の融資といった面から審査に関しては厳しくなっています。

 

・勤続年数
・年収
・住居年数
・他のローン有無

 

さまざまな要素が審査対象となるため、ローンに通らないということも珍しくありません。

また、金融機関でのマイカーローンでは、直接金融機関へ出向いての面談が必要です。

その際には、多くの書類に記入したり、源泉徴収票などの提出を求められるため、手間と時間がかかることにもなります。

◯信販会社のマイカーローン

信販会社もマイカーローンを取り扱っており、中古車販売店にローンを委託しています。

信販会社へ源泉徴収票などの提出は不要で、審査も銀行系に比べると緩めです。

最近では、インターネットによる審査も可能で、早ければ申し込みから30分程度で審査結果が通知されます。

しかし、金利は銀行系より高めで、ローン返済途中で自動車を手放す場合には、ローンの残高を一括で返済しなければなりません。

 

また、この2種類のマイカーローンの他に、フリーローンというローンもあります。

フリーローンは、自動車に関わらず利用できるため、金利は割高な設定となっています。

マイカーローンの金利はなにでかわる?

一口にマイカーローンと言っても新車か中古車か、そしてローンの返済期間や融資額などによっても、それぞれ金利は変わってきます。

◯金利とはどのようなもの?

金融業界ではローンのことを金融商品と呼びます。

商品を販売すれば、代金を払うのは当たり前です。

この代金がいわゆる利息であり、利息の利率が金利となっています。

例えば、マイカーローンで100万円を借りることになり、1年間で完済するローンの金利が3%であれば3万円、5%であれば5万円が利息であり、貸した側にとっての代金となるのです。

◯返済の方法によって金利には違いがある?

ローンは返済の仕方によって金利の決まり方が異なります。

これはマイカーローンでも同じで、大きく分けると2つの方法があります。

 

・返済額が一定の元利均等返済
・元金を均等に返済する元金均等返済

 

マイカーローンはほとんどの場合、元利均等返済での支払いとなっています。

これは毎月の返済額を同じにすることで家計への負担を減らせるメリットがある反面、元金の減りは遅いので最初のうちは利息を多く払っている状態になります。

◯新車と中古車で料率が違うのか?

先にも述べましたが、中古車販売店は信販会社と提携しているところが大半です。

中古車販売店は、お客様がローンを組むと信販会社から手数料が入ります。

中古車販売店の手数料は、料率が高いほど比例されるので、料率は高めの傾向があります。

最近では、新車のマイカーローンの金利が2%を切るキャンペーンがあり、それに対抗して3%以下の料率設定をしている中古車販売店もあります。

マイカーローンを組む際の注意点

マイカーローンを利用する際の注意点としてチェックしておく点がいくつかあります。

金融機関、信販会社の両方に言えることですが、

 

・勤務年数が1年未満
・年収にそぐわない金額の借入額
・過去にローンの支払いが遅れたことがある

 

このような場合、審査に通らないか、仮に通ったとしても条件として連帯保証人をつけることが必須になります。

また、フルローンで自動車を購入した後、事故で自動車が廃車になった場合や修理が必要となった場合、ローンが残ってしまうという最悪の事態を招く恐れもあります。

自動車を購入した時は必ず車両保険に加入してください。

まとめ

マイカーローンは、フリーローンに比べると金利はがかなり安く設定されています。

また、車検や修理、自動車部品の購入に使用することも可能です。

1度に多額の出費をしないで、自動車を維持できるのはありがたいですが、マイカーローンに頼りすぎるのも問題でしょう。

頭金を用意したり、キャンペーンなど優遇されるものはフル活用したりと、利息をなるべく少なくして返済期間も短くすれば、大きな負担にもなりません。

マイカーローンをうまく活用して、快適なカーライフを過ごしましょう。