自動車のIT化が進む中、「Google」と「Apple」という2社が注目を集めています。

どちらも知らない人はいないほどの巨大企業であり、IT界のみならず世界でもトップを走る企業です。

有名なものとして、Googleは独自の検索エンジンやAndroidOS、AppleはiPhoneやMacintoshなどが挙げられます

「世界で最も価値あるブランド」100社ランキングでは1位がApple、2位がGoogleとなっており、名実ともにトップ企業と言えるでしょう。

そんなIT出身の世界トップ企業が自動車業界へ参入する、という噂が出続けています。

GoogleやAppleは本当に自動車業界に参入できるのでしょうか?

参入する理由や、参入するにあたって何が障壁となるのかといったことについて考えてみましょう。

自動車業界への参入

そもそもなぜGoogleやAppleが自動車業界へ参入するのでしょうか。

いずれの会社も専門分野ではトップを走っている企業です。

さらなる企業成長を図るためには新たな戦場が必要であり、そこで目をつけたのが自動車業界だった、というのが大きな理由の一つとされています。

 

ではなぜ自動車業界だったのでしょうか。

その背景には、自動車の自動運転化のための安全技術が挙げられます。

自動車を運転する際、人間は非常に多くの情報を頭の中で処理しており、臨機応変に対応しています。

そうすることで危険を察知し、事故を防ぐための行動を取ることができるのです。

そういった多くの情報を確実かつ素早く処理するためには、優れたAI(人工知能)が必要不可欠となります。

AI技術はGoogleの得意分野であり、Appleもそれに続いている形です。

自動車業界という巨大な市場に、自分たちの得意分野で参入できる余地があるなら、検討しない手はないということなのでしょう。

参入する障壁となるもの

ハッキリ言うと、自動車業界への参入障壁となるものは特にありません。

Google・Appleは既に自動車会社との提携を結んでいます。

そのため、自動車の生産技術が持っていないとしても、それが参入障壁になるとは考えにくいです。

強いて言うなら、技術開発にどれだけの費用をかけられるのか、技術開発の速度をどれだけ高められるのか、という2点が問題になってくるでしょう。しかし、世界トップを走る企業が技術研究費を出さない、ということは到底考えられません。

結論を言ってしまえば、自動車業界への参入は「時間の問題」と言えます。

今後の展望は?

2019年2月、Googleが自動運転に関してルノー・日産・三菱アライアンスと提携すると報じられております。

Appleは「CarPlay」と呼ばれる自動車との連携に関するアップデートを拡大しており、自動車のスマートフォン化が進んでいる状況です。

既に一部カーナビなどに採用されており、後付けでも利用できる仕様となっています。

あとは、いかに自動車運転にマッチしたOSが作られていくか、というところでしょう。また日本企業がそれに対抗するように、トヨタはパナソニックと提携し、ホンダはソフトバンクと提携するなどしています。

2019年7月時点では、日本は独自路線でGoogleやAppleに対抗しようとしているように見受けられますが、この作戦が吉と出るか凶と出るかはわかりません。

今後の動きをよく見ておきましょう。

まとめ

昨今の安全性能の進化を見ていると、自動運転が一般化されるのも近いかもしれないと思わされます。

今後、日本だけではなく、世界の自動車業界は大きく様変わりしていくことでしょう。

その時、果たして自動車の販売形態・利用形態はどのように変化していくのでしょうか。

情報の仕入れを絶やさず、今後の自動車業界の動向から目を離さないようにしましょう。